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科学映像05「メディカル シリーズ 1 肝臓」

こんにちは。
今回は科学映像05弾、肝臓についての科学映画のご紹介です。

「メディカル シリーズ 1 肝臓」
http://www.kagakueizo.org/create/tokyo-sinema/60/
1958年・イーストマンカラー・17分
製作:東京シネマ / 企画:中外製薬

 

01.「イントロ」(0:00-)
上品な感じのするイントロから始まり
この映画についての文章が映し出されます。
「生体の神秘は科学者の手によって一歩一歩あきらかにされつつある
メディカル・シリーズはその追求の記録である」
とのメディカルシリーズの説明に続き、
今回のテーマ「肝臓」について
「肝臓は生命の化学工場である」
という象徴的な一文から始まります。

02.「肝臓について」(1:30-)
内臓の中で一番大きく
生きた体の要となってはたらく大切な臓器

03.「肝臓の構造」(1:47-)
肝臓の断面の映像。
主に血管とたくさんの肝小葉で構成される。
「肝小葉」には中心静脈、
小葉の周辺の切り口にはグリソン鞘(しょう)が見られます。
グリソン鞘の中を
・心臓からの動脈、
・腸からの門脈、
・胆汁を送る輸胆管(ゆたんかん)が通っているとのことです。
(現在では「グリソン鞘」は小葉を区切る結合組織として扱い、
心臓からの動脈を「小葉間動脈」、腸からの門脈を「小葉間静脈」、輸胆管を「小葉間胆管」
としているようです)

04.「肝細胞のはたらき」(2:49-)
流れ込む血液内の酸素や栄養物を受け、
たんぱく質や脂肪など体に必要な成分を
合成、分解など化学反応を行うことに加え、
・ブドウ糖をグリコーゲンに変え貯蔵、必要に応じて血液中に送り血中糖分を一定に保つ
・胆汁の分泌
・毒物を解毒
・老廃物の分解
など、幾百種類のはたらきがあるそうです。

05.「肝臓を通る血液の流れ」(3:40-)
肝臓から流れ出る血液は中心静脈を通して心臓へ向かいます。
一方、肝臓に流れ入る血液の流れでは
肝細胞が毛細血管から栄養物を補給し
複雑な化学反応を連鎖的に行います。
・クッペル(クッパー)星細胞
毛細血管壁にある食細胞。
血液中の有毒物などを捕らえ、肝細胞を保護します。

06.「肝臓のはたらきの秘密は肝細胞の中に」(4:46-)
肝細胞の構成物
肝細胞には核と多くのつぶつぶがあり
そのつぶつぶの作用が肝臓のはたらきに関与していると考えられている

07.「超遠心分離機による幹細胞内の成分の分離と分析」(5:23-)
・ミトコンドリア(1万2千回転で分離)
細胞の呼吸作用を受け持つ
・ミクロゾーム(4万回転で分離)
たんぱく合成に関係していると考えられる

08.「ミトコンドリアについて」(7:47-)
酸素を消費(呼吸)し高いエネルギーを出す
そのエネルギーにより
肝細胞はその複雑な化学反応を営む

09.「腸からの流れ」(9:20-)
腸からの栄養分は血液に載り肝臓へ送られる
栄養分は肝臓にてその一部を貯蔵し、適時供給を行う

10.「危険にさらされている肝臓」(10:09-)
腸からの流れ込む血液には
栄養素だけでなく毒物も含まれているため、
肝臓は危険にさらされている
・毒素で障害を受けた動物の肝臓の映像
血流内のクッパー種細胞や白血球の異常増殖により
血管が詰まり肝臓の破壊が進む

11.「肝臓のたくましい再生の力」(11:15-)
肝臓の切片から取り出した肝細胞は活発に活動し
分裂、増殖する力強い再生能力を持つ。
増殖の様子が仔細に映像で映し出されます。

12.「血流と肝細胞の意味深い交わり」(15:50-)
肝臓に流れる血流には
生命に必要なすべての素材が流れています。
肝臓では
・毒物の解毒
・肉体に必要なあらゆる物質の生成とそれを調節し身体中に送り出す
はたらきを行っています。
昼夜を問わず、絶えず密かに活動し続ける
「肝臓」への思いを馳せ映画は終わります。

13.「エンディング」
イントロと同様、上品な感じで幕を閉じます。

 

肝臓の解説は映像と音声のみで進み、
文字表示での情報伝達がなく、
名称など理解しにくいところもありましたが、
製作から60年以上経っても色褪せない
綺麗な映像の映画でした。

映像はイーストマンカラーという
「イーストマン・コダック(現・コダック)社が1952年に発表した映画用の一本巻のネガ・カラーフィルム」(典拠:Wikipedia)
とのことです。
広く普及した画期的なカラー映画録画のシステムだったようです。

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