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科学映像08「体力づくりと自転車」

こんにちは。
科学映像08弾、今回は自転車に関する科学映画のご紹介です。

「体力づくりと自転車」

1966年・カラー・22分
製作:東京シネマ・企画:財団法人日本サイクリング協会

体力づくりと自転車|配信映画|科学映像館
科学映像館は、原版フィルムから高画質のデジタル化を押し進め保管するとともに、忘れ去られようとしている科学映像をインターネットから配信しています。

●イントロ
「新しいサイクリングの波」
農村などを走るサイクリング風景。
都会を抜け出す若人のサイクリングの映像。
スポーツとレクリエーション(健康)のためのサイクリングが
脚光を浴びてきている。
また、通学風景では自転車の普及やスタイルの変化を映像で表現。

●子どもの運動能力の低下(3:04)
学校の体育の授業、跳び箱の風景などで、
栄養満点で体格は良くなっているが運動能力が低下していることを表す。
幼稚園児もバス通園で乗り物癖がついていることを映像で指摘。
勉強やテレビなどによる運動時間の減少も
運動能力の低下を招く原因であることを映像で表現。

●運動不足から歩け運動へ(5:52)
大人も含め運動不足の解消へ向け、
昨今「歩け運動」も盛んになっているという解説。

●実験 歩行と自転車による運動負荷実験(6:32)
実験室で身体に測定のための器具をつけた人。
まず歩くことの運動負荷を見る。
1分間に100mほどの少し早い歩きだと
新陳代謝が活発になり運動として認められる効果。
もっと早く歩くと心臓の負荷が上がっていくことから
歩く速さで運動効果に違いが見られる。
次に自転車での実験。
通常の自転車の速さ(20km/h)で、小走りほどの運動効果が見られる。
先の映像では自転車での測定、効果の表現が弱いと判断したのか
何等かの理由で実験映像が切り替わる。
自転車模型の測定装置。白衣の測定者。背景闇。測定機器の針。
自転車は脚力だけでなく、
腕や腹部、上半身各部など全身での運動になることからも
「一生役に立つ最上の健康用具」と言える。

●自転車による運動効果(9:08)
「自転車と歩行」「自転車と野球」の
エネルギー代謝率比較のグラフにより自転車の優位を表す。
東京オリンピック選手の循環機能の強さの表でも自転車が優れていることを示す。

●自転車の人気(9:43)
健康と美容にもよく、スポーツ選手の愛用者も多い自転車。
お相撲さんの自転車に乗る映像。

●幼いもの(子ども)と自転車(10:41)
ヨーロッパの子ども用自転車の映像。
自転車は足腰が強くなり、
子どもたちの運動に最良の用具。
多くの体育科学者も自転車を勧めているとの台詞。
また、都会でも地方でも小学生の欲しいものの順位表で
自転車がトップであることを示し、
子どもたちが自転車を欲しがっていることを指摘。

●自転車の危険性(14:00)
自転車教習の風景。
自転車も乗り物である以上、交通規則を守り注意する必要がある。
日頃の手入れと整備・点検が最も大切。
子どものよく年季の入った自転車の映像。

●変速機(15:01)
変速機はやたらにスピードを出すためのものではなく
スピードを落とすための道具であることを
坂道をやすやすと登っていく映像と解説で表現。

●サイクリング相談の店(16:29)
「サイクリング相談の店」のお客さんはほとんどが中・高校生。
店内の様々な部品の映像。
フレーム、リム、タイヤ、ペダルなどで
自転車を組み上げていく少年の映像。
人気のドロップハンドルを普通の自転車に取り付けようとする少年に、
「サイクリング相談の店」の主人が
自転車全体のバランスが大切なことを諭す風景。

●自転車に熱中(19:10)
自転車に熱中する若者。
調整や、競技場で走る風景。

●エンディング(20:14)
米のP・D・ホワイト博士の弁、
「自転車こそ体と心の働きを結びつけるカギだ」。
無性に自然の中を走る若者の自転車映像。
健康と幸せは最高の宝であることを述べ、
子どもが自転車に乗り、過ぎ去る映像で幕をとじる。

自転車、サイクリングについて
健康にも良いということを表現した映画。

田舎道のサイクリングが人気ありという感じの映像は
当時そういったブームだったのだろうかと興味深く、
「サイクリング相談の店」の映像は
当時から自転車をカスタマイズするということに
関心を持つ人が多かったことを窺わせる。

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