先日こんなニュースを見かけました。
コインランドリーの中に、洗いたての衣類や靴を撮影できる「撮影ブース」を設置したところ、売上が3~4割増えた そうなんです。
洗った衣服をそのまま撮影ブースに持っていき、スマホでぱしゃり。
店舗にもよりますが、下記のようなセットが設置されています。
撮影ブースの設置例
- 最大170cmの衣類をかけられるハンガースタンド
- 採寸用のテープメジャー
- 靴用の置き場
- クリーニング済の靴に貼れる「除菌・消臭加工済」のシールの配布
- 梱包の段ボールや宛名伝票
従来ではコインランドリーの撮影はご法度でしたが、あえて「撮影ブース」を設けた背景には フリマアプリの流行が背景 にあります。
出品者のニーズ
- 自宅だと生活感が出てしまうが、撮影ブースで綺麗に撮れる(=買い手がつく可能性が高くなる)
- 洗った衣服をそのまま撮影できるので手間が省ける
- 広いスペースで採寸もしやすく、設備も揃っている
また、あえて「コインランドリーでの撮影と分かるように」写真を撮る方も。
これは「しっかりとクリーニングをしましたよ!」というメッセージにもなるそうで、なるほどと思いました。
買い手の立場に立つと、衣服…とくに靴なんかはクリーニングしてないと、購入するハードルがかなり高くなってしまいますよね(笑)
そこを「コインランドリーに行ったと認知させる」ことでクリアしているわけです。
この設置ブースは、大手フリマアプリの『メルカリ』とコインランドリー機器大手の『TOSEI』が企画し、2019年6月に実験的にスタートしました。
約半年間の実験の結果、コインランドリーの売上が3~4割あがり企画は成功。
メルカリ側にとっても、コインランドリー側にとっても、出品者にとっても嬉しい結果になりました。
アイデアは「既存のもの」×「既存のもの」が基本と言われています。
まさに今回の企画はその典型的な例だと感じました。
「撮影ブース」×「コインランドリー」
フリマアプリの流行が背景にある今だからこそ、成功した組み合わせですね。
簡単なようでなかなか思いつかないアイデア、素晴らしいと思いました。
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