こんにちは。
今回もウェブサイト「科学映像館」さんの
すてきな科学映像からのご紹介です。
科学映像12弾、光に関する科学映画のご紹介です。
「光の技術」
1961年・カラー・18分
製作:東京シネマ
企画:松下電器産業株式会社
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●イントロ(0:00)
心を惹きつける音。
どことなく怪しげな雰囲気を醸し出す、
ナショナル工場夜景映像。
●ガラスの成型工程(0:37)
「夜を追いのける様々な光がつくられている」
・電球のバルブ
ドロドロのガラスから
カロセルマシーンによりバルブができていく様子。
すてきな音楽。
・蛍光灯のガラス菅
鉛ガラスを用いる。
キャタピラ設備による自動切断映像。
電球のバルブ内側に化学処理を行う機械。
●フィラメントとコイル(2:57)
昼間の工場。
・電球のフィラメント
タングステンの線で巻く。
さらに巻かれる直線式二重コイル。
・蛍光灯のコイル
●電球の製作工程(3:41)
工場で工員たちが働く様子。
ステムと呼ばれるフィラメントを支える部分のガラス管の製作
〜ガラス菅に導入線をつける
〜ガラスを熱しステムの形を作る
〜ステムの完成
〜二重コイルのフィラメントをつけ、マウント完成
〜電球のバルブをかぶせる
〜熱してマウントを封じ込む
〜中の空気を抜き、アルゴンガスを注入
〜最後の工程へ
ここで写真用の閃光電球の紹介
最新の発光材「ジルコニウム」を使用し明るさは5倍
電球の製作工程へ戻る
〜電球に口金を取り付け、仕上げ
〜衝撃テスト
〜完成
「機械から機械へ自動的に完成した均一な品質の製品が、
厳しいテストを受けてよどみなく大量に流れ出て行く」
●光について(8:17)
炎から電気の明かりへ。
太陽の光には可視光より外側にある赤外線、紫外線も含まれる。
・タングステンコイルの白熱の光。点光源。電球の輝き。
・つや消しガラスで光をやわらげたフロスト電球
・光を拡散性塗料で一層やわらげた新しいソフト電球
・電球の集光効果を強めたリフレクターランプ
・健康と美容のための赤外線ビオライト
赤外線を出すランプは、ものの乾燥も可能。
紫外線を出すランプは、殺菌灯としてバクテリア殺菌も可能。
●蛍光灯(10:22)
蛍光灯の原理。
紫外線で光る7色の蛍光物質をガラス管の中に塗り、
紫外線を当て太陽と同じような光を得る。
線光源。
太陽光により近づける蛍光物質の開発・研究が進められている。
●エレクトロ・ルミネッセンスとナトリウム・ランプ(11:32)
新たな光源の開発・研究。
・エレクトロ・ルミネッセンス
特殊な蛍光体を塗った発光板に電圧をかけ発光。
面光源。
・ナトリウムランプ
道路照明、より明るく霧やもやなどを通す。
●蛍光灯の量産(12:22)
蛍光灯の工場。
目覚ましい量産。
ガラス管に蛍光物質を塗る工程
〜マウントの取り付けと封じ込み
〜検査(規格通りの明るさと特性の検査)
〜完成
●蛍光灯器具(15:38)
完全なコンベアシステムで
蛍光灯器具が続々とつくられる様子。
装いを凝らした
様々な点光源、面光源の照明器具による
新しい光のムード。
面照明、調光装置や道路の水銀灯の紹介。
●エンディング(17:07)
「昼も夜も世界は光でいっぱいになってゆく。」
ビルや街の光溢れる夜景。
一転、灯りの少ない夜景。
「しかし、新しい時代の光の届かぬところがまだまだ残されている。」
「光をもっと光を」
ナショナルの工場群の空撮で幕を閉じる。
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全体的にとても劇的な映像でした。
特にイントロからガラス成型工程始まり部分の映像における
映じられるものの形、色が印象的でした。
中盤、エンディングの台詞など、
所々に時代的なギャップ感がありましたが
工場の様々な自動機械設備の映像は圧巻でした。
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