
ずっとGeminiをメインに使ってきた。面倒なPHPを書いてもらったり、部分的に頼る程度だったけれど、それなりに機能していた。でも、Claudeに変えてから、AIとの関係性がまるっきり変わった。
書類作成の話:WordもAdobeも要らなかった
これまで書類を作るには、まずWordを契約して、書いて、スタイルを整えて、最後にPDFに書き出す、という工程が当たり前だった。地味にだるい作業だ。
Claudeはそれを、バイブコーディングさながらの自然言語の指示だけでやってくれる。しかもプレビューを見せながら、リアルタイムに仕上げていく。
そのプレビューを眺めていたら、ファイル名が .docx になっている。「ん、このまま、このファイルくれるの?」と思った。「え、でも、俺、Office契約してないけど……」って思っていたら、Wordファイルでそのままダウンロードできた。PDFも然り。聞いたらExcelもできるらしい。つまりOfficeも、Adobeも、何も要らないことになる。最初に体験したとき、正直感動した。
5,000行のCSSを整理してもらった話
コーダーあるあるだと思うけれど、サイトを作っていると、CSSはどうしても汚れてくる。作業の最中に片付けなんてできない。頭の片隅に「整理しなきゃ」を置いたまま、ずっとコーディングを続けていく。それがじわじわとストレスになる。
Geminiにも一度頼んでみた。無理だった。余計なものを消したり、勝手に入れ替えたり、散々だった。
書類作成で感動した流れで、ダメもとでClaudeに5,000行のスタイルシートを投げてみた。「まあ、無理よね」と思いながら待つこと5分。
「できました」
またハルシネーションでしょ、と思いながら、元のCSSをバックアップして、出てきたものを丸ごとコピペしてブラウザで確認した。
まったく崩れていなかった。しかも「現在のブラウザ環境では不要なプロパティ」を指摘しながら、2割ほど削減してくれた。
これはヤバいことになった、と思った。いい意味で。
GeminiがClaudeに敵わなかった本当の理由
以前、バグったGeminiが思考をそのまま回答として出力してきたことがある。最初は「なんだこれ」と思ったが、よく読んでみると面白いことが分かった。
Geminiは決して質問をしてこない。分からないことがあっても、「この場を切り抜けるための最善の答え」を自分で考える。それは最小公倍数的な回答であって、こちらの意図との認識のズレがあっても、お構いなしで返してくる。結果としてそれがハルシネーションになる。
最近、他のAIの台頭で焦ったのか、今度は「質問攻め」という手を使い始めた。ただ、私にとっての基準はシンプルだ。5,000行のCSSが整理できるかどうか。それができないうちは、コーディングの相棒にはなれない。
Claudeにも弱点はある
画像生成だ。SVGは出せるが、JPGやPNGは生成できない。画像生成の領域では、GeminiのNano Bananaがまだ独壇場だと思っている。
それでも、書類作成とコーディングサポートにおいては、Claudeは別格だった。頭の片隅から「CSS整理しなきゃ」がなくなっただけで、作業中の認知負荷がずいぶん変わった。
世界が変わった、は言い過ぎじゃないと思っている。


コメント