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『パン屋ではおにぎりを売れ』で考える技術を学ぶ

今年の夏季休暇前に、後輩が「夏休み中に本5冊読みます!」と宣言してきたので、私も見習って夏休みに1冊読みました。それが2020年6月に発売した『パン屋ではおにぎりを売れ』です。

考える技術を学ぶ『パン屋ではおにぎりを売れ』

アイデアの発想や思考など、「考える技術」をテーマにした1冊です。

社会人になると、上司や社長から「企画を考えて」なんて言われる機会が増えますよね。「企画を“考える”」の“考える方法”というのは学校で習った人は少ないと思いますが、ビジネスでは重要なスキルになります。

そんな「考える方法」をやさしく教えてくれるが『パン屋ではおにぎりを売れ』。

この本を読んで考える力を見につければ、企画力があがったり、生活のいろんな面で役立ったりするかもしれません。

『パン屋ではおにぎりを売れ』ポイント

本書を読んで、特に覚えておきたい!と思ったポイントは以下の部分です。

  • 「考える」とは、「広げる」+「深める」こと
  • アイデアは浮かんでくるものではなく、つくるもの
  • 広める方法、深める方法はたくさんある

「考える」とは、「広げる」+「深める」こと

作者は「考える」ことは、「広げる」ことと「深める」ことの足し合わせだとしています。

「広げる」とは、可能性を考えていくこと。

「深める」とは、本質的価値を考えていくこと。

この手法で大ヒットしたのが『ほぼ日手帳』だそうです。

手帳を単なるスケジュール表ではなく、日常(=LIFE)を書き込むためのツールというように考えを深めました。また、手帳カバーなど、一人一人が自分らしさを出せるようにラインナップを出すことで、楽しみ方を広げました。

考える方程式を知っていることでアイデアが作りだせる

「広げる」と「深める」を足し合わせた結果、誰もが知る手帳になったわけですね。

この本では、ほぼ日手帳が取り上げられていましたが、商品アイデアにこの手法が使われたものはかなり多い気がします(今度調べてみます!)

アイデアは浮かんでくるものではなく、つくるもの

これは私も大学時代に教授からめちゃくちゃ言われていた部分です。

アイデアを思いつくというものは実はスキルであって、やり方さえ分かれば、あとはどれだけ考える時間がとれるかの問題なんですよね。

この本では、アイデアを生み出すためのルールが書かれています

  • ゴールを決める
  • インプットして現状を整理する
  • 考える=広げる+深める

どの企画もそうですが、まずは「軸」を決めることが大切です。ゴール(=目的)を決め、進むべき方向を確立させます。

いくら考えても、目的とずれていれば使えないので、「考える」上でとても重要なポイントですね。

ゴールを決めたら「課題」を決めて、必要な情報を集めます。集めた情報を整理して、多くの人に共通する本音を見つけたり、情報の真偽を確認したりします。

考える方法はたくさんある

以上のステップを踏んで、「考える(広げる+深める)」の段階に入るわけです。

じゃあ実際にどうやって考えを広げたり、深めたりするの?と思う方も多いはずです。

大丈夫です、この本には広げたり深めたりする方法(ノウハウ)もきちんと紹介されています。

マーケティング系の学校では最初に習うオーソドックスな発想方法ですね。たとえば…

  • かけあわせ法
  • 数珠つなぎ連想法
  • ずらす法
  • ポジティブ価値化
  • あったらいいな

企画に迷ったら、これらの方法で考えてみると思わぬアイデアが“つくれる”かもしれません。

ちなみに本書のタイトルになっている『パン屋ではおにぎりを売れ』も上記のどれかを使って編み出されたタイトルです(答えはぜひ本を読んでみてくださいね)

まとめ

おにぎりが可愛いデザインの『パン屋ではおにぎりを売れ』

考える方法は、知っていれば誰でもできるもの。ビジネスシーン以外の日常生活の中でも、役に立つ場面が多いと思います。

約270ぺージほどですが、読みやすく3時間程度で読み終えられるボリュームですので、気になる方はぜひ読んでみてください。

余談ですが、表紙のデザインめっちゃ可愛いですよね(笑)以上、TAKAでした!

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