そうだ、箱根に行こう。

そろそろ旅に出たいです。
ご無沙汰しております、笹です。
県内で「まん延防止等重点措置」が発令されたこともあり、まだまだ当分の間は県外に足を運ぶことは難しそうですね……。
観光地、宿泊施設も大きな痛手を負い、事業から手を引いてしまうお店も少なくはありません。
そのような状況にあっても、売り上げを維持、あるいは上げている宿泊施設もありました。
その中から、今回はとある旅館を紹介させていただきます。

今回ご紹介する旅館は、「箱根温泉旅館、一の湯(外部リンク)」さんです。

昨年、2020年に創業390年を迎えられた、長い歴史を持つ旅館です。
一の湯さんは、台風19号の被害を受け、営業停止を余儀なくされていましたが、12月に無事営業を再開。
1月の春節の予約も良好、創業390年祭りのイベントを開始したのですが、その矢先新型コロナウイルスが流行し始めたことにより、例に漏れることなく打撃を受けることに……。

そこで生み出されたプランが「まじでコロナウイルス勘弁してくださいプラン」でした。
当時、創業390周年ということもあり、イベント内に含まれていたこのプランは、真の早割として5月~6月の平日に1泊3,900円で宿泊できる内容として販売。

まるで宿泊施設に携わる方たちの声をそのまま代弁しているかのようなネーミングとは裏腹に、2020年3月2日に発売され、3月9日までの期間限定であったにも関わらず、5日の午後までに約700件と予約が殺到し、21室ある一の湯さんは満室、プランは完売したのだそうです。

知名度があったからなせる業、だけではなく、一目見たときにインパクトがあり思わず同情してしまうプラン名だったからこそ、人の目を惹き、人を引き寄せる力があったのかもしれません。
また、「まじでコロナウイルス勘弁してください」というネーミングが、消費者の心理を上手に読み取ったことも関係しているのかもしれませんね。

「コロナのせいで人が来ない」ではなくて、「このような状況だからこそ、必要とされる宿はどのようなものなのだろう?」といったように、少しだけ視点を変えるのも大切なようです。
もちろん、感染症対策を万全にすることは大前提ではありますが、そこに独自性を持たせると、意外と旅行大好きな人は食いついていく気がします。

笹も早く旅に出たいです。

さて、そろそろ紙面が尽きてしまいました。
本日はこのあたりで失礼いたします。

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