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コロナ禍なのに売上回復「道の駅しかべ」のWEB来店がすごい!

TAKAです!突然ですが、あなたは北海道に行ったことはありますか?

先日、日曜日の夜に放送されている『世界の果てまで行ってQ!』を見ていたところ、女性芸人さんたちがメインとなり温泉を巡る企画「温泉同好会」SPがやっておりました。

そこで取り上げられていたのが函館から車で1時間ほどの北に位置する北海道鹿部町(しかべちょう)です。

この鹿部町には北海道遺産に認定されている「しかべ間歇泉(かんけつせん)」があり、地中から温泉が高く吹き上がる様子を見ることができます。

しかべ間歇泉公園

私が気になったのは、近くにある「道の駅しかべ間歇泉公園」。芸人さんたちが道の駅で楽しく北海道の名物を買い物する様子を見て、なんだか私も楽しくなってしまい、ふとネットで検索してみると…

なんとこの道の駅、新型コロナウイルスの影響を受けた直後からオンラインを活用した取り組みを行い、話題になった道の駅でした…!

休館直後に新しい取り組みをスタート

“たらこ”と“温泉の町”として有名な鹿部町。間歇泉のすぐ近くに建設された「道の駅しかべ間歇泉公園(以下、道の駅しかべ)」は2016年に開業し、年間約30万人が訪れる観光スポットとなっています。

コロナ前の2019年5月には月売上が1000万円を超えていましたが、コロナが流行し始めた2020年5月の売上はたった400万円ほど…4月中旬から5月下旬まで施設全体の休館を余儀なくされました。

コロナの影響で休業になったお店が全国的に相次いだということは、言うまでもなくご存知だと思います。…しかし、道の駅しかべさんは行動力が違いました。

休館直後の2020年4月22日…WEBを活用したオンライン来店『どこでもニコニコスタッフからお買い物 from 道の駅しかべ間歇泉公園』という取り組みをスタートさせたのです。

本取組みは「臨時休園中でも、お客様や地域の生産者や対して、道の駅ができることは何か?」とスタッフで議論を重ね生まれた新しいサービスです。インターネット経由でお店にご来店いただき、道の駅しかべ間歇泉公園にいるニコニコスタッフとやり取りすることで、3密を避けつつ、楽しくお買い物ができます。外出自粛中でも、お家で人と人とのコミュニケーションを楽しんでいただきながら、「鹿部たらこ」「白口浜真昆布」など鹿部町の美味しいものをご紹介、お届けします。

PR TMES 2020.04.24 プレスリリース記事より

2022年現在では似たような取り組みを度々見かけるようになりましたが、2020年4月の休館すぐに行ったお店は全国でいくつあるでしょうか…。

道の駅しかべさんは取り組みまでのスピード感が凄まじいと感じました。

スピード感×情報発信の徹底

しかも!当時のプレスリリースを見てみると、リリース時点でのクオリティがかなり高いんです…

どんなことをするのか?
どういう手順でするのか?
あなたにとってのメリットは?

というお客さんが気になる部分が、図解や動画でしっかりと発信されています。

Youtubeに投稿された動画も、オンライン来店の様子が映っており“メディアが報道しやすい素材”を用意したうえでのリリースを行ったことが伺えました。

また、道の駅公式サイトの「スタッフブログ」も毎日更新しています(現在でも!)。道の駅のホームページでスタッフブログが毎日稼働してるのも珍しいと思います。

そうしたスピード感ある情報発信を徹底した結果、取り組みスタート時からすぐにテレビや新聞などの多くのメディアに取り上げられたようです(そのこともあってイッテQ!の取材も入ったのかもしれませんね)

ハードルが高く感じる店員さんとのマンツーマン…「田中さん」でその壁を壊した

そして、この取り組みで私が最もすごいな!と感じたのは「田中さんの存在」です。

道の駅のスタッフさんとマンツーマンでお買い物が楽しめるって、よくよく考えると少しハードルが高く感じませんか?

見ず知らずのスタッフさんとお話をしながら買い物…どきどきしちゃいますよね。

しかし道の駅しかべの取り組みは、そんなお客様の不安を「田中さん」の存在がかき消してくれています。

このWEB来店について色々と調べていると分かるのですが…公式サイトにも、動画にも、テレビや新聞にも…登場しているのは笑顔満天の田中さん…!

思い出してください、このWEB来店のタイトルを…

『どこでもニコニコスタッフからお買い物 from 道の駅しかべ間歇泉公園』

見た人は「田中さんみたいなスタッフさんが対応してくれるんだな…!」とイメージがしやすくなります。何度も何度もメディアを通して田中さんを見ることで、自然と親近感も湧いてきます

あらゆるメディア露出において、「ニコニコスタッフ田中さん」というキャラクターが印象づいたのではないかと感じました…!

2021年8月にはコロナ前の実績を上回る

WEB来店以外にも店内サインの刷新やPOP作成・売り場の見直しなど、“コロナ禍でできること”をスタッフ一丸となって進めた結果、2021年6月にはコロナ前2019年同月比と同レベルの売上まで回復。

なんとその2か月後の8月には売上約2000万円となり、コロナ前の実績を上回ったそうです…!まだコロナ禍ではあるのに凄まじい結果です。

地方にある道の駅においてこの結果はかなりの成功だったのではないでしょうか。

  • 取り組みへのスピード感
  • 情報発信の徹底(スタッフ含む)
  • キャラクターの確立

この成功例からはいろいろな学びがあると感じました。この記事を読んでいるあなたも興味があればぜひ「道の駅しかべ間歇泉公園」のホームページにアクセスしてみてください。

以上、TAKAでした。


●道の駅しかべ間歇泉公園 公式サイト
https://shikabe-tara.com/

●参照:『道の駅での取り組み内容』株式会社シカベンチャー
https://furusatomeihin.jp/kyogikai/seminer_14/file/03_shika.pdf

●参照:PR TIMES 2020年4月23日プレスリリース記事
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000057077.html

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